吐いた瞬間、頭の中が一気に忙しくなりますよね。
「今すぐ病院?」「様子見でいい?」「フードが合ってないのかな」——しかもシニア期(8〜15歳頃)は、体調の波が出やすいので余計に迷いやすいです。
犬の嘔吐は原因が一つではありません。だからこそこの記事では、怖がらせるのではなく、まずは“緊急性”の切り分けを最優先にします。落ち着いたあとに、安全な対応・記録・食事の戻し方まで、順番に整理していきます。
結論:今日できる判断軸3つ(迷いを減らす)
犬が吐く/嘔吐したとき、まずはこの3つだけ押さえると判断がブレにくくなります。
- 今すぐ受診が必要そうなサインがあるか(ぐったり・血・止まらない等)
- 水分が取れているか(飲めない/飲むと吐くは要注意の目安)
- 「いつ・何回・何を」吐いたかを記録できるか(診察でも最強の材料)
このあと、具体的な分岐をわかりやすくまとめます。
【最重要】受診の目安:今すぐ/早め/様子見の条件
今すぐ受診を検討したいサイン(緊急性の高い目安)
以下があるときは、様子見の優先度を下げて、受診(救急含む)を検討する目安になります(※確定診断ではありません)。
- 吐く回数が多い/止まらない/短時間に繰り返す
- 血が混じる、またはコーヒーかすのような見た目がある
- ぐったりしている/反応が弱い/呼吸が荒い など元気が明らかに落ちる
- 強い腹痛が疑われる様子(触られるのを嫌がる、丸まる等)
- 異物誤飲が疑われる(おもちゃ・布・ビニール・串・骨など心当たり)
- 水が飲めない/飲むとすぐ吐く
- 脱水が疑われる(口の中が乾く、尿が少ない等が気になる)
- 黒い便・血便、または便の異常がはっきりある
便の異常がある場合は、嘔吐とセットで判断が難しくなるので、先にこちらも確認してください:
→ 記事⑧「血便/黒い便/ゼリー状」(便の異常がある場合の分岐)
早めに相談したいサイン(シニアはハードル低めでOK)
次に当てはまる場合も、**“念のため早めに相談”**が合うことがあります。
- 数日にわたり繰り返す/頻度が増えている
- 下痢が続く・併発している(シニア犬 下痢 嘔吐、犬 下痢 嘔吐)
- 食欲低下・ご飯を食べないが続く(シニア犬 ご飯食べない 吐く)
- 持病がある/薬を飲んでいる/高齢(老犬 嘔吐)
- 元気はあるが、いつもと違う違和感が続く
下痢が続くときは、こちらも参考に:
→ 記事⑦「下痢が続く/繰り返す」
食欲が落ちる・食べないが続くときは:
→ 記事⑥「食べない」
様子見できる可能性がある条件(無理はしない)
一般論として、次のような場合は**“記録しながら様子見”**という選択肢が残ることもあります。
- 単発で、その後元気・反応が普段通り
- 水分が取れている/吐いた後に落ち着いている
- 明らかな緊急サインが見当たらない
ただし、シニア期は体力の余裕が若い頃より少ないこともあります。迷ったら受診でOKです。「行きすぎたかも」より、「我慢して悪化させたかも」の方がつらいので、遠慮しなくて大丈夫です。
嘔吐の「見え方」から考えるヒント(断定しない)
犬の嘔吐が黄色い(胃液っぽい)ときに考えられること
犬 嘔吐 黄色/犬 黄色い嘔吐は、胃液が混じっているように見えることがあります。
空腹時間が長い、胃が刺激を受けやすい、食事間隔の影響…など起こりうる要因は複数ありますが、黄色いからといって一概に決めつけはできません。
ポイントは色よりも、
- 回数(止まるか、繰り返すか)
- 元気・水分
- 便の状態
の方が、緊急性の判断材料になりやすいです。
食べた直後/時間が経ってから吐く:起こりうるパターン
- 食べた直後に吐く:早食い・飲み込み方・食事量・食後の動きなど、いろいろな要因で起こりえます。
- 時間が経ってから吐く:胃腸の動きがゆっくりになる、内容物が残りやすい等、これも一つに決められません。
どちらでも、繰り返す/ぐったり/水が飲めないがある場合は、受診目安へ戻ってください。
下痢もある(シニア犬 下痢 嘔吐)の場合
嘔吐と下痢が同時にあると、体の水分が失われやすく、シニア期は負担になりやすいことがあります。
断定はできませんが、「早めに相談」寄りで考えるのは合理的です。
→ 記事⑦「下痢が続く/繰り返す」(分岐の整理に)
栗を食べて吐いた(犬 栗 嘔吐)ときの考え方
「栗を食べた」「栗ご飯を少し舐めた」など心当たりがあると、どうしても不安になりますよね。
食材が合わない/消化の負担になる/たまたまタイミングが重なった…など、可能性はありますが、ここも断定はしません。
大事なのは、
- 量(どのくらい食べたか)
- 誤飲に近い食べ方(殻・串・包み紙など)
- 今の様子(元気・水分・便)
です。殻や異物の心当たりがあるなら、誤飲の可能性として受診目安へ戻しましょう。
家庭でできる安全な対応(医療行為はしない)
フードを次々変えない(胃腸が落ち着きにくい)
吐いた直後ほど「フードが原因かも」と焦ります。でも、短期間にコロコロ変えるほど胃腸は落ち着きにくいことがあります。
まずは受診目安の確認と、記録。食事の話は**落ち着いてから“段階的に”**で十分間に合います。
水分が取れているかだけは丁寧にチェック
家庭でできる確認として大切なのが水分です。
- 水を飲めない
- 飲むと吐く
この場合は、様子見よりも受診を検討する目安になります(指示ではなく一般的な目安)。
誤飲の心当たりがあるときは「受診目安」に戻る
シニア犬も、意外と“うっかり”はあります。
おもちゃ、布、ビニール、串、骨、観葉植物…など、心当たりが少しでもある場合は、自己判断で様子見し続けず、早めに相談の選択肢を持っておくと安心です。
獣医師に伝わる“記録”を残す(テンプレあり)
受診する・しないに関わらず、記録は「安心」と「判断」を両方助けます。
次のテンプレをそのままメモにコピペして使ってください。
落ち着いた後の「食事の戻し方」:焦らず段階的に
※ここは「症状が落ち着いてきた後」の一般論です。体調が不安定なら、先に受診相談を優先してください。
再開は“少量から”+様子を見ながら
吐いた後は、いきなりいつもの量に戻すより、少量で様子を見ながらが安心なことがあります。
食欲が戻らない・食べないが続く場合は、食事以前に体調チェックが必要なこともあるので、こちらへ:
→ 記事⑥「食べない」
切り替えは7〜14日でゆっくり(全替えしない)
体調が戻って「主食を見直そうかな」と思ったら、7〜14日くらいで段階的に混ぜていくのが基本の考え方です。
急な全替えは、胃腸がびっくりしてしまうことがあるため、焦らないのがコツです。
食事の全体設計(量・回数・総合栄養食など)を整理したいときは:
→ 記事②「食事の基本」
食べやすさの工夫(ふやかす・温め・少量頻回)
シニア期は「食べ方」を整えるだけでラクになる子もいます。
- ふやかす(食べやすさ・飲み込みやすさの工夫)
- 少し温める(香りが立ちやすい)
- 少量を回数で分ける(一度の負担を減らす)
食べやすさの工夫をもう少し具体的に:
→ 記事④「ふやかす・柔らかい」
シニア期は「衰え」より“アップデート”の合図かもしれない
吐くことがあると、「もう弱ってきたのかな」と気持ちが沈みがちです。
でも、シニア期は“かわいそう”ではなく、体調変化が出やすい時期だからこそ、暮らしと食事をアップデートしていくタイミングとも言えます。
続けやすさ・食べやすさ・シニア設計で選ぶ
主食を選ぶ基準は「治す」ではなく、合う形に整えること。たとえば
- 食べやすい粒・硬さへの配慮
- 続けやすさ(無理なく継続できる)
- シニア期の変化に配慮した設計
といった“軸”で比べると、情報過多でも迷いにくいです。
回復後に「候補を比較して選びたい」人は:
→ 記事③「おすすめ・比較」
合う合わないは個体差。迷うときの相談先
同じフードでも、合う・合わないには個体差があります。体調面の不安があるときは、獣医師に相談しながらが最も安心です。
(落ち着いた後の選択肢として)ミシュワンのように、食べやすさ・続けやすさ・シニア期への配慮を軸に設計されたフードもあります。
「候補の一つとして」検討してみてください。※体調不安がある場合は、まず獣医師へ。
受診目安の分岐(「今すぐ/早め/様子見」箇条書き)
- 今すぐ受診を検討
- 吐く回数が多い/止まらない
- 血が混じる・コーヒーかす様
- ぐったり、呼吸が荒い、強い腹痛が疑われる様子
- 異物誤飲の疑い
- 水が飲めない/飲むと吐く
- 脱水が疑われる、黒い便・血便
- 早めに相談
- 繰り返す、数日続く
- 下痢が続く/併発
- 食欲低下、ご飯を食べないが続く
- シニア・持病あり・薬を飲んでいる
- 様子見しつつ記録(一般論として控えめに)
- 単発で、その後元気・食欲が戻る
- 水分が取れている
- 便や様子に大きな異常が見当たらない
- 迷ったら受診:これがいちばん安全な選び方です
記録テンプレ(コピペ用)
- 発生日時:
- 嘔吐回数:
- 色:透明/白っぽい/黄色っぽい/茶色っぽい/赤っぽい など
- 内容:泡/液体/未消化フード/毛/異物っぽいもの など
- 直前の食事:何を・どのくらい・何時頃
- 水分:飲める/飲めない/飲むと吐く
- 元気:普段通り/少し元気ない/ぐったり
- 便:普通/下痢/血便/黒い便/回数増減
- 心当たり:拾い食い/おやつ/栗など人の食べ物/誤飲の可能性
- その他:震え、咳、呼吸、腹部を触ると嫌がる等
よくある質問(FAQ)
Q1. 黄色い嘔吐(胃液っぽい)は危険ですか?
黄色い吐しゃ物は胃液が混じって見えることがありますが、色だけで危険・安全は決められません。回数、元気、水分、便の状態で判断し、迷う場合は受診を検討してください。
Q2. 何回吐いたら病院に行くべきですか?
回数だけで一律には言えませんが、短時間に繰り返す/止まらない場合は受診を検討する目安になります。シニアは早めに相談する方が安心なこともあります。
Q3. 元気なら様子見していい?
元気があって単発なら様子見の選択肢もありますが、水が飲めない・飲むと吐く・下痢が続く・食欲低下があるなら早め相談寄りが安心です。記録を取りましょう。
Q4. 下痢も一緒にあります(犬 下痢 嘔吐)。どう考える?
嘔吐と下痢が同時だと負担が増えやすいので、一般論として早めに相談の選択肢を持つのがおすすめです。
→ 記事⑦「下痢が続く/繰り返す」へ
Q5. 吐いた後はすぐご飯をあげていい?
体調が落ち着いてから少量で様子を見るのが安心なことがあります。食べない・食欲が戻らない場合は別の判断が必要なこともあるので、
→ 記事⑥「食べない」も参考にしてください。
Q6. フードが原因ですか?変えるべき?
原因は一つに決められません。吐いた直後にフードを次々変えるのは逆効果になることもあります。落ち着いた後に、7〜14日で段階的に見直すのが基本の考え方です。
Q7. 水を飲むと吐きます。様子見で大丈夫?
飲めない/飲むと吐くは受診を検討したい目安です。脱水につながる可能性もあるため、迷ったら早めに相談してください。
Q8. 栗を食べて吐きました(犬 栗 嘔吐)。中毒ですか?
ここでは断定できません。量や食べ方(殻・異物)によって状況が変わります。誤飲の心当たりがある/繰り返す/元気がない場合は受診目安へ戻り、記録を持って相談しましょう。
まとめ:吐いた“その日”は切り分け、落ち着いたらアップデート
シニア犬が吐く(老犬 吐く/老犬 胃液を吐く)と、不安になるのは当然です。
でも、最初にやるべきことは「原因探し」よりも、緊急性の切り分けと水分・元気の確認、そして記録です。
体調が落ち着いたら、今度は「衰え」ではなく、愛犬に合う形へ整える食事のアップデートに進めば大丈夫。主食の見直しは焦らず、段階的に。
その選択肢の一つとして、食べやすさ・続けやすさ・シニア設計に配慮したミシュワンのようなフードを検討してみるのも良いと思います(合う合わないは個体差があります)。体調面の不安があるときは、獣医師に相談しながら進めてください。
